アプリと同じ音声です。音を出してお試しください。
NGは鼻の奥で響き、Nは前ではっきり終わる。
練習で聞き分けられるようになります
音の聞き分けは才能ではなく、身につくスキルです。語末のNとNGを対象にした訓練の研究はまだ少ないものの、TellApartが使う高変動音声訓練(HVPT)は、ほかの音でよく効果が確かめられています。2018年にHVPTの32の研究をまとめたThomsonのレビューは、効果が高く長続きすることを示しています。
やさしい
7ペア短くよく使う単語。子音は語頭の音。
- sin · sing音の位置: 語末
- thin · thing音の位置: 語末
- win · wing音の位置: 語末
- ran · rang音の位置: 語末
- ban · bang音の位置: 語末
- sun · sung音の位置: 語末
- run · rung音の位置: 語末
ふつう
5ペア子音の連続・語末・やや難しい単語。
- kin · king音の位置: 語末
- fan · fang音の位置: 語末
- ton · tongue音の位置: 語末
- tan · tang音の位置: 語末
- pan · pang音の位置: 語末
むずかしい
1ペア語中の音・長めの単語。
- sinner · singer音の位置: 語中
NとNGの違いと聞き分け方
NとNGを聞き分けるポイントは、単語の最後の「ン」の響きです。Nは口の前ではっきり止まり、NGは鼻の奥で響いて、「グ」をつけずに消えていきます。どの声でもこの違いに気づけるよう、耳を慣らしていきましょう。
NとNGの発音の違い
Nは、舌の先を上の歯ぐきにしっかりつけて、鼻から声を出す音です。舌の先が離れるとき、口の前で小さくはっきり終わります。
NGは、舌の先を下げたまま、舌の奥を上あごの奥(k や g と同じ場所)につけて、鼻の奥から響かせる音です。ほとんどの英語では、そのあとに「グ」は続かず、sing は響きだけで終わります。
なぜ日本人はNとNGを聞き分けにくいのか
日本語の「ン」は1つの音ですが、うしろに来る音によって発音が変わります。「銀行」のように k や g の前では、すでにNGの音です。「本」のように単語の最後では、さらに奥で出す音になり、Nのように口の前では閉じません。この変化は自然に起きるので、耳はNとNGを別の音として聞き分ける習慣がありません。
カタカナでは、NGに「グ」をつけて書きます。sing は「シング」、king は「キング」、wing は「ウィング」で、sin は「シン」、kin は「キン」、win は「ウィン」です。そのため日本人の学習者は、英語では発音されない「グ」を待って聞いてしまいます。「グ」が聞こえないと、sing も sin に聞こえてしまうのです。
研究でも同じ傾向が見られます。NozawaとCheonの研究(2012年)では、日本人の聞き手が語末のNを正しく聞き取れたのは66%、NGは55%にとどまり、NGの34%をNと答えていました。アメリカ英語の話者は、どちらもほぼすべて正しく聞き取っています。
聞き分けるコツは、最後の響きと母音を聞くこと
単語の最後に注目します。Nは口の前で小さくはっきり止まります。NGは鼻の奥で鳴る、こもった響きで、止まるというより消えていくように終わります。
母音にも注目しましょう。アメリカ英語では、NGの前の母音が変わります。sing や thing、king の「イ」は「イー」に近づき、bang や rang、pang の「ア」は「エイ」に近づきます。sin と sing は、最後の音だけでなく母音でも違って聞こえることがあります。
sinner と singer のように単語の途中にある場合も同じです。ほとんどの英語では singer に「グ」は入らず(finger には入ります)、違うのはまん中の音だけです。
聞き間違えると、意味が変わる
NとNGを取りちがえると、別の単語になります。thin は「薄い」、thing は「もの」。win は「勝つ」、wing は「翼」。kin は「親族」、king は「王」。ton は「トン(重さ)」、tongue は「舌」。ban は「禁止」、bang は「バンという大きな音」です。
-ing の語尾もNGなので、going、doing、thinking のように、ほとんどの文に出てきます。また ran は run の過去形、rang は ring の過去形なので、I ran(走った)と I rang(鳴らした、電話した)は、この1音で意味が変わります。
聞き分けられるようになる練習のしかた
たくさんの声で聞きましょう。単語の最後は短く小さな音で、話す人による違いも大きいところです。いろいろな声で聞くほど、NとNGに共通する響きがつかめます。
答え合わせはその場でして、1回は短く、こまめに続けます。sin と sing、thin と thing のように「イ」のあとのペアから始め、ran と rang、ban と bang のような「ア」のあとのペアへ、最後に sinner と singer のような長い単語へと進みましょう。
伸び方には個人差があるので、短い練習を自分のペースで続けましょう。
アプリでの使われ方
1回の練習では、いまのレベルから20問が、毎回ちがう声で流れます。20問中17問以上で次のレベルへ進めます。
今日から、聞き分けの練習を。
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