アプリと同じ音声です。音を出してお試しください。
Vは母音の前に小さく震える音、Bは軽くはじける音。
練習で聞き分けられるようになります
音の聞き分けは才能ではなく、身につくスキルです。Ibaらによる高変動音声訓練(HVPT)の研究(2004年)では、日本人の英語学習者39人が4週間で10回、5人の話者の声を使って練習しました。1問ごとに答え合わせをしながら続けた結果、Vの聞き取りがはっきり良くなりました。
研究: Iba et al. 2004
やさしい
7ペア短くよく使う単語。子音は語頭の音。
- berry · very音の位置: 語頭
- best · vest音の位置: 語頭
- ban · van音の位置: 語頭
- boat · vote音の位置: 語頭
- bat · vat音の位置: 語頭
- bet · vet音の位置: 語頭
- bent · vent音の位置: 語頭
ふつう
3ペア子音の連続・語末・やや難しい単語。
- bowel · vowel音の位置: 語頭
- curb · curve音の位置: 語末
- dub · dove音の位置: 語末メモ: dove = /dʌv/ (the bird)
むずかしい
3ペア語中の音・長めの単語。
- marble · marvel音の位置: 語中
- rebel · revel音の位置: 語中メモ: rebel = noun /ˈrɛbəl/
- saber · saver音の位置: 語中
BとVの違いと聞き分け方
BとVを聞き分けるポイントは、母音の直前の一瞬です。Bは軽くはじける音、Vは小さく震える音で始まります。どの声でもこの違いに気づけるよう、耳を慣らしていきましょう。
BとVの発音の違い
Bは、上下の唇をいったん閉じ、ぱっと開いて出す音です。唇が開いた瞬間に音が終わるので、のばすことはできません。
Vは、上の前歯を下唇に軽く当て、そのすき間に息を通しながら声を出します。すると、小さく震えるような音が出ます。唇どうしは触れないので、この音は長くのばせます。
なぜ日本人はBとVを聞き分けにくいのか
日本語にはVの音がないので、英語のVはカタカナではふつうバ行で書かれます。video は「ビデオ」です。best と vest はどちらも「ベスト」、boat と vote はどちらも「ボート」になります。「ヴ」と書いても、発音はたいていBです。
こうして日本語の耳は、VをBとして聞くようになります。Ibaらの研究(2004年)では、訓練前の日本人学習者がVを音だけで正しく聞き取れたのは64%でした。スペイン語を母語とする学習者は87%で、日本語話者にとってとくに難しい違いだといえます。
耳が悪いのではなく、日本語では聞き分ける必要がなかっただけです。練習で変えられます。
聞き分けるコツは、Vの震えを聞くこと
語頭では、母音の前の一瞬を聞きます。best はぱっとはじけてすぐ母音に入り、vest は母音の前に小さな震えが続きます。berry と very、ban と van も同じです。
語末は少し難しくなります。curb は唇を閉じたところでぷつっと終わり、はじける音がしないこともあります。curve は、かすかに震える息の音を残して終わります。
marble と marvel のような語中の音は、さらに難しくなります。Bでは唇が閉じるので、音が一瞬弱まります。Vでは音がとぎれず、震えながら次の音へつながります。
聞き分けられるようになる練習のしかた
たくさんの声で聞きましょう。BとVの音は話す人によって少しずつちがうので、いろいろな声で聞くと、共通する違いがつかめます。
答え合わせはその場でします。音が耳に残っているうちなら、聞き方をすぐに直せます。1回は短くして、こまめに続けましょう。
まずは best と vest、boat と vote のような語頭のペアで耳を慣らし、迷わなくなったら語末、語中へと進みます。
Vは、目で見るとわかりやすい音
Vは上の歯が下唇に乗るので、口もとを見るとよくわかります。同じ研究では、英語を母語とする人は、音のない顔の映像だけでVを91%正しく見分けました。練習中に話者の顔も見ていた学習者は、音だけで練習した学習者より伸びが大きくなりました。
動画や会話では、口もとにも注目してみましょう。ただ、電話やポッドキャストでは耳だけが頼りなので、音だけの練習も続けましょう。上達のペースには個人差があります。
アプリでの使われ方
1回の練習では、いまのレベルから20問が、毎回ちがう声で流れます。20問中17問以上で次のレベルへ進めます。
まもなくリリースします。
TellApartは App Store と Google Play で近日公開予定です。